ここではコピュリン(オスモフェリン)について情報を集めています。
コピュリンについて
オスモフェリンはVevy Europe社の商標名で、正しい物質名はコピュリンです。
コピュリンは女性が排卵期に分泌するフェロモンと言われています。
Vevy Europe社ってどんな会社?
イタリアにある、化学・情報技術・電子工学を専門とする産業および研究会社。1959年から皮膚応用のための研究と生産に関する活動を始めた会社です。高度に専門化された原材料および有効成分を実現することが第一の目的とのこと。(HP参照)
関連記事:コピュリンとは?
コピュリンの検証実験
コピュリンの効果は過去の実証例がいくつかあります。
生物学者カール・グラマーの実験
実験内容
66人の男性に、女性の写真を2つ見比べてもらう
- 特に何もしていない写真
- 無臭のコピュリンをかけた写真
男性はコピュリンをかけた写真の女性を高く評定。またその結果で男性のテストステロン値が150%以上増加したことが判明。
参照:The magic of sexual attraction
コピュリンの実験で最も有名なのが、ウイーン大学で行ったカール・グラマー教授のこの実験だと思います。
この研究結果により、コピュリンで男性の性的興奮を促すことが判明しました。
心理学者ソウル・ミラーの実験
実験内容
11人の女子学生に新品のTシャツを配り、3日間着続けたシャツを男子学生に嗅がせる実験。
- 排卵期3日間のTシャツ
- 違う時期の3日間のTシャツ
結果、男性陣は排卵期3日間のTシャツに「性的」な気持ちの高まりを感じる。また、こちらの実験でも男性のテストステロン値が高くなったことが判明。
参照:j-cast.com
2011年に米フロリダ州立大学の心理学者ソウル・ミラーにより行われた実験です。
この研究結果により、排卵期のTシャツの匂いを嗅ぐことで、男性の性的興奮を促すことが判明。(ミラー氏によると、この排卵期に女性はフェロモン、つまりコピュリンを放出していると考えられるそうです)
心理学者ジェフリー・ミラーの実験
実験内容
ストリッパーのチップと彼女たちの排卵周期を照らし合わせる実験。一時間当りの稼ぎの平均がどれくらい違うのか、比較する。
- 排卵期 →約70ドル
- 月経時 →約35ドル
- どちらでもない時期 →約50ドル
結果、排卵期(つまり、妊娠可能な時期)が倍近くのチップをもらっていることが判明。
2008年に米ニューメキシコ州立大学の心理学者ジェフリー・ミラーにより行われた、とても面白い実験です。
この実験では、ストリップダンサーは排卵日の方がチップをもらいやすいことが判明しました。
ちなみに、このダンサーのチップの調査は、イグノーベル賞(2008年度)を獲得しています。
参考記事:フェロモンと排卵日
コピュリンの参考資料
女性の魅力の評価に及ぼすコピュリンの影響
嗅覚および化学的シグナル伝達は、多くの分類群の交配行動において重要な役割を果たすが、ヒト推定フェロモンに関する実験的研究は最小限である。膣内に分泌された5つの揮発性脂肪酸の混合物は、「コピュリン」と同定され名付けられており、濾胞期中の濃度が有意に上昇し、女性を使用しない場合の黄体期の濃度が低下する。コピュリンに暴露された男性は、テストステロンの増加を示し、女性の顔の魅力を区別するのが抑制され、協力的に行動しない。
参照:Effect of Copulins on Rating of Female Attractiveness
コピュリンの効果・物質の概要について論じている記事です。
CS番組「セックスアピールの科学」にて
こんな実験もある。排卵期の女性が分泌する「コピュリン」という成分を、匂いがあると気づかれないほどに薄めて男性たちにかがせ、複数の女性の写真を見せると、男性たちはどの女性の写真に対しても「魅力的だ」と判断するようになる。つまり、誰でも魅力的に見え、判断が甘くなるのだ。
参考記事:コピュリンとは?
コピュリンの効果について、TV番組でも過去に何度か紹介されています。