「彼氏の匂い大好き」
「香水ではないんだけど、あの人の匂い好き」
このように女性は男性の「体臭」を好きとよく聞きます。
人は無意識に、自分の好きな匂いの異性に惹かれ、嫌いな匂いを発する異性を遠ざけています。
そして女性は男性よりも鋭い嗅覚を持ち、自分に合う匂いかをすぐ感知します。
なぜ無意識に「好きな匂い」に惹かれるのか。
それは生物の本能や遺伝子が大きく関係してきます。
HLA遺伝子とは?
あなたの免疫情報を持った遺伝子です。
HLA遺伝子は免疫情報が違う異性ほど惹かれ合います。
その違いを判断するのが人の嗅覚、つまり”匂い”だと言われています。
その作用からフェロモン遺伝子とも言われています。
匂いの元となるHLAという組織
血液型といえばABO式がありますよね。(A型,B型,O型,AB型など、血液型診断でお馴染み)
HLA遺伝子はわかりやすく言うと「白血球の血液型」のようなものです。
ちなみに僕たちがよく知るABO式の血液型は赤血球。
ABO式は4種類の血液型しかありませんが、HLAは数万通りあると言われています。
そして様々な研究の結果、人は自分と違うHLAタイプの異性の匂いほど惹かれることがわかりました。
なぜなら自分にない免疫情報を相手が持っているからです。
自分にない免疫情報を多く持っているということは、より丈夫な子(子孫)を残せる!という本能が人間にはあるということです。
匂いとHLAの関係
汗の中にはHLAが含まれているといいます。
その匂いとHLAの関係を調べるためにある実験が行われました。
男女の「Tシャツ実験」
実験内容
- 男性に2日間、同じTシャツを着てもらう
- 女性にそのTシャツを嗅いでもらう
- 「好き嫌い」を10段階で評価
男性人数は44人、女性人数は49人。
結果、女性が「好き」と選んだTシャツは「女性の遺伝子パターンより一番遠いパターン」を持つ男性だった。
スイスのベルン大学で行われたクラウス・ヴェーデキント博士の実験です。
Tシャツ実験の結果・・反応あり!
この結果から「自分と異なるタイプのHLAを持つ相手の匂いほど惹き付ける好きな匂い、反対に近いほどクサイと感じる傾向があった」と結果がでています。
関連記事:MHCとHLAの違い
まとめ
本能的に匂いで「免疫の強い、病気になりにくい子」を作れる配偶者を探していることがわかりました。
もちろん「この人の匂いすごい好きだから抱かれて強い子生もう」と短絡的に思う女性はいないでしょうから、本能として「この人に抱かれたい」と思う仕組みになっているんでしょうね。