結論から言いますと、日々の生活でエストロゲンが増えても害にはなりません。
例えば、大豆に含まれるイソフラボンの摂取でガンのリスクにはなりません。
むしろ、乳がんのリスクを低下させてくれるので、摂取すべき食物です。
ただし、エストロゲン増加によるガンのリスクがなくなったわけではありません。
以下まとめましたので、チェックしてみてください。
目次
エストロゲンが多すぎるとガンのリスクも高まる
エストロゲンのみを長期間投与すると、子宮内膜が増殖してがんにつながる恐れがある(参考)
エストロゲンの分泌量が多い時期が長く続くほど、その影響を受けてがん発生のリスクが高まるのが、乳がんです。(参考)
つまりエストロゲンが異様に高い状態が続くと、がんリスクが高まるということです。
妊娠していない女性は分泌量も多いことから、子宮がんのリスクはやや高めであるようです。
エストロゲンが偏り過ぎると、以下の疾患の恐れが高まります。
- 子宮筋腫
- 乳腺症
- 子宮内膜症
- 乳ガン
- 子宮頚ガン
- 子宮腺筋腫
- 子宮体ガン
エストロゲンが多すぎる状態って?
エストロゲンが多すぎるとはどういう状態なのか。
これらの状況に注意しましょう。
サプリメントの過剰摂取
エストロゲンのサプリメントで有名な成分がこちら↓
- マカ
- 大豆イソフラボン
- ブラックコホシュ
- ホップ
- プラセンタ
- ローヤルゼリー
- ザクロ
これらのサプリメントを適度に取ることはOKです。
ただし過剰摂取には注意です。
例えば、大豆イソフラボンは食品安全委員会でこのように定められています↓
イソフラボンの摂取目安量の上限値は1日に75mg、そのうち、サプリメントなどの健康食品からの上限値は30mgに設定しています。
参考:農林水産省(問15,16)
エストロゲン配合美容品の過剰摂取
例えば「女性ホルモンクリーム」という化粧品もあります。
有名なメーカーなら厚生労働省で承認されてるので安全だとは思います。
ただしこれも本人の使い方、適度に塗るのはOKです。
つけすぎるのは良くありませんよね。過剰摂取に注意です。
気をつけることは安全性と使い方です。
参考ブログ:いいことマニア
アルコール依存
アルコールを日常的に多く摂取しすぎている人は、エストロゲンが過剰になりやすいといわれています。(参考)
こんな病気もあります
「エストロゲン依存性」という病気もあります。
この病気は、エストロゲンだけが高い状態だと進行してしまう病気です。
良性腫瘍・類腫瘍については「子宮筋腫,子宮内膜症,子宮腺筋症の既往者」が挙げられている(参考)
肥満な女性は注意
閉経後はエストロゲンの分泌は減りますが、肥満になると脂肪組織からアロマターゼという酵素が分泌され、副腎皮質から分泌される男性ホルモン(アンドロゲン)からエストロゲンを合成します。肥満は要注意。(参考)
エストロゲンとプロゲステロンについて
出典:小林製薬
- エストロゲン…女性らしさを作るホルモン
- プロゲステロン…女性の体を守るホルモン
エストロゲンとプロゲステロンのこの関係が、いわゆるホルモンバランスです。
プロゲステロンは時期によってニキビなどの肌トラブルが起こしたりするので悪者ホルモンになりがちですが、本来は女性の体を守ってくれる大切なホルモンです。
またプロゲテロンの分泌が減ると、女性ホルモンが乱れいろんな病気や疾患を発症してしまう原因になるそうです。
つまりプロゲステロンは「なくてはならないホルモン」。
エストロゲンとプロゲステロン、どちらも大切なホルモンです。
ホルモンのバランスが大事です。
ホルモンバランスを整える方法
- 食事(ビタミン/カルシウムなど)
- 睡眠(香り/音楽/枕サイズなど)
- リラックス(お風呂/お笑いを見るなど)
- 運動(ヨガ/ジョギング/骨盤体操など)
薬に頼らない方法としては上記のことが挙げられます。(参考)
エストロゲンの薬の投与は慎重に
エストロゲンは薬でコントロールすることもできます。(ただし専門医の元です)
例えばホルモン補充療法(HRT)という薬療法があります。
エストロゲンの減少に「ホルモン補充療法(HRT)」
飲み薬や貼り薬、塗り薬、腟剤などを用いて、閉経前後に不足してきた女性ホルモン(エストロゲン)を補充する療法です。エストロゲンが不足して起こる更年期障害・症状の治療として医師が処方する薬なので健康保険を適用できます。(参考)
主に更年期障害の疑いがある場合に適応される治療です。
医師が処方する薬ですが、やはり薬は薬。
担当医と、しっかり相談した上で処方してもらいましょう。
エストロゲンの分泌は大切なこと
このように書くとエストロゲンが悪者のように思いますが、エストロゲンは女性にとって嬉しい効果がたくさん期待できます。これらの病気を防いでもくれます↓
エストロゲンの分泌で防げる病気
- 骨粗しょう症
- 動脈硬化
- 認知症
- 更年期障害
最後に
エストロゲンは女性にとって、とても大事な女性ホルモンです。
まずできることは、日々の生活の見直しです。
体を動かし、ちゃんと食べて、楽しく恋愛すれば、エストロゲンは分泌されますよ^^
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